近畿楽寿観音霊場

名称 五大山 白毫寺      
宗派 天台宗
本尊 薬師瑠璃光如来(秘仏)
住所 〒669-4334 兵庫県丹波市市島町白毫寺709
TEL 0795-85-0259
FAX 0795-85-2159
HP http://www.byakugouji.jp/
沿革

 寺伝によれば、慶雲2年(705)法道仙人により開基された。本尊は天竺から伝えられた言う薬師瑠璃光如来(秘仏)。
 眉間の白毫から神々しく瑞光を放っていたので、「白毫寺」と名付けられた。また、入唐求法から帰朝の際に白毫寺を訪れた慈覚大師円仁(後の第三世天台座主)は、周囲の山並みが唐の五台山に似ていることから山号を「五台山」と命名(後世に五大山と改称)し、持ち帰った密教法具を伝えた。円仁が“中興の祖”と呼ばれる由縁である。
 法道仙人はインドの僧で、中国・五台山で修行の後に日本を訪れた。円仁もまた五台山で修行を重ねている。開祖も中興の祖も、共に五台山にゆかりがあるのは不思議な因縁と言うしかない。
 鎌倉時代には七堂伽藍が建ち並び、南北朝時代に入って赤松貞範など地元領主の庇護のもと、九十三坊を擁する丹波屈指の名刹として隆盛を極めたが、天正時代に明智光秀の丹波攻略に伴う兵火で焼失。しかし、人々の厚い信仰に支えられて立派に再興し現在に至っている。
 山紫水明の環境に囲まれた白毫寺の境内には、人間の世界と仏の世界を結ぶといわれる太鼓橋があり、橋下の心字池には数百尾の錦鯉や真鯉が悠々と泳いでいる。4月の桜にはじまり、藤、セッコク、睡蓮、ハスと四季の花々が楽しめ、特に5月初旬の九尺ふじは巨大な紫のベールとなって優しく人々を包み込む。また、モミジが真っ赤に染まり、ムクロジが黄色のアクセントを加えて錦織なす秋の光景も風情がある。

御詠歌 白毫の光を花にかざし寺訪れる人を平等にして
拝観

志納金−個人300円(高校生以下免除)・団体200円(20名以上)、
拝観時間−8:30〜17:30(ライトアップ時 21:00まで)、
お話−事前予約、
駐車場−あり(大型バス可)

  

行事

 年中行事予定

3月15日

涅槃会(釈迦入滅会)

5月 初旬

白毫寺九尺ふじまつり

5月 8日

花まつり(釈迦降誕会)

5月24日

大護摩法要

7月12日

薬師講(大般若転読法要)

8月10日

白毫寺霊園 盂蘭盆会施餓鬼法要

8月15日

白毫寺檀徒 盂蘭盆会施餓鬼法要

8月23日

地蔵盆(水子供養法要)

12月15日

大師講(天台会和讃読誦法要)

12月31日

除夜の鐘

毎月24日

写経会・法話

見どころ

 見どころ

太鼓橋

 

陰陽の庭

 

宝篋印塔(地元領主 赤松貞範供養塔 県文)

 

孔雀

 

 藤

九尺ふじが全長120mと

70mの藤棚に咲き誇る

(5月初旬)

 

 

 モミジ

100本以上のモミジなどが

真っ赤に染まって秋の境内を飾る

(11月)

 

 

 セッコク

陰陽の庭と太鼓橋横の大木に

可憐に咲く

(5月下旬〜6月)

 

 

 その他

      桜  −  ソメイヨシノを中心に約50本の桜が境内を飾る  (4月初旬)
    石楠花  −  1000本の石楠花が境内各所に藤と競うように咲く  (5月初旬)
    無患子  −  モミジの赤を背景に黄色に色づき錦の光景を生む  (11月)